エアゾール缶内の酸素濃度低減技術
- 製造技術・生産技術
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酸素濃度低減の目的と重要性
エアゾール缶内の酸素濃度を低減することは、製品の品質と安全性を保つ上で極めて重要です。主な目的は以下の通りです。
缶の腐食防止
内容液の劣化防止
・品質の低下:色の変化、臭気の発生、成分の分解、粘度の変化など
・効果の減退:有効成分が失活し、製品本来の性能が発揮できなくなる
・安全性への影響:有害な分解生成物が生成される可能性
従来方法の課題
従来のエアゾール製造設備では、缶内をバキュームすることで、製品圧力を安定させるとともに酸素濃度を低減させていましたが、その方法では缶内酸素濃度の低減に限界があり、酸素に過敏に影響を受ける染毛剤のような原液に対しては、缶内に残った酸素と原液が反応してしまうという課題がありました。
解決策:当社独自開発「缶内酸素濃度低減システム」の開発
このような課題に対し、当社は「缶内酸素濃度低減システム」を独自開発しました。これは、エアゾール缶の生産ラインに組み込まれる革新的な装置です。このシステムは、従来のエアゾール缶製造におけるバキューム(真空引き)と、窒素充填の二つの工程を併用します。
バキューム工程
窒素置換工程
成果:酸素濃度0.1%未満の達成
この独自技術の導入により、缶内酸素濃度0.1%未満という非常に低いレベルを達成することに成功しました。この数値は、ほとんど酸素が存在しない状態であり、内容物の酸化劣化や缶の腐食リスクを極限まで低減できることを意味します。特に、酸化染毛剤や医薬品、高機能化粧品など、わずかな酸素でも品質に影響が出る製品にとって、このレベルの酸素管理は非常に価値が高いです。また、合わせて工程管理でのチェックのため、容器内酸素濃度測定方法も独自に開発しました。
技術がもたらすメリット
この「缶内酸素濃度低減システム」の開発は、以下のような多大なメリットが期待できます。
製品寿命の延長
製品品質の向上
安全性と信頼性の向上
新しい製品開発の可能性
様々容器形態への対応
まとめ
この独自開発技術により、製品設計に合わせた缶内酸素濃度のコントロールができるようになりました。これはエアゾール業界における品質管理と製品寿命の向上に大きく貢献する、画期的なイノベーションと言えます。