噴射形態
- エアゾールの手引き・基礎知識
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エアゾール製品の噴射形態
エアゾール製品は噴射剤、原液の組合せに各種バルブ、アクチュエーターを使用することにより、色々な噴射形態の製品が誕生します。
原液と噴射剤の組合せにはおおまかに次の例があります。
二相系
液相部が1液で「気相部+液相部」の二相に分かれたもの。

三相系
液相部が二相に分離し「気相部+液相部+液相部(又は粉末)」の三相に分かれたもの。

隔離系
原液と噴射剤が機密に隔離されている形式のもの(二重容器)。

二相系製品
液相部が1液で「気相部+液相部」の二相に分かれたもの。
液化ガス使用

噴射剤の液相部が原液と相溶し二相となったもので、主にヘアスプレーや室内消臭剤、空間殺虫剤に使用される。
用途例
空間殺虫剤、室内消臭剤、塗料、ヘアスプレー、外用薬、ガラスクリーナー
圧縮ガス使用

気相部に噴射剤が圧縮された状態で充填されている。化粧水などに使用されることが多い。
用途例
化粧水、洗顔フォーム
三相系製品
液相部が二相に分離し「気相部+液相部+液相部(又は粉末)」の三相に分かれたもの。
粉末噴出製品

静置しておくと粉末・液相部・気相部の三相に分離するタイプで、主に制汗剤に使用されることが多い。製品を振って粉末を分散させてから使用する。
用途例
制汗剤、外用薬
泡末噴出製品

静置しておくと液相部の一部が分離するタイプで、泡状の製品を噴出するエアゾール。水ベースの商品が多く、ガスが少ない処方が多い。
用途例
ヘアスタイリングフォーム、シェービングフォーム
隔離系製品
原液と噴射剤が機密に隔離されている形式のもの(二重容器)。
隔離型製品

噴射剤との共存が困難なものや、高粘度の内溶液などに使用される形態です。
用途例
染毛剤、後発泡製品