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スプレー缶の正しい捨て方と注意点について徹底解説!

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スプレー缶の正しい捨て方と注意点について徹底解説!

日用品として身近なスプレー缶ですが、実は適切な処分方法を知らない方が多いのが現状です。化粧品のヘアスプレーから殺虫剤、塗料スプレーまで、私たちの生活には様々なスプレー缶が使われています。しかし、これらを間違った方法で捨ててしまうと、ごみ収集車の火災事故や爆発事故の原因となることもあり、非常に危険です。本記事では、スプレー缶の正しい捨て方について、地域別のルールから注意点まで詳しく解説していきます。

スプレー缶はどう捨てるのが正解?

基本的な捨て方

スプレー缶を安全に処分するための基本的な手順は以下の通りです。

中身を使い切り、分別して出す

最も重要なのは、スプレー缶の中身を完全に使い切ることです。中身が残った状態で処分すると、ごみ収集時や処理施設での事故の原因となります。中身を使い切った後は、お住まいの自治体が定める分別ルールに従って適切な分別を行い、指定されたごみの日に出すことが基本となります。
多くの自治体では、使い切ったスプレー缶は透明または半透明の袋に「スプレー缶」と明記して、他のごみとは分けて出すことを推奨しています。これにより、収集作業員が一目でスプレー缶であることを認識でき、安全な収集作業が可能になります。

スプレー缶の捨て方に関するルールや手順は、自治体によって異なる

重要な点として、スプレー缶の処分方法は自治体によって大きく異なることを理解しておく必要があります。同じ都道府県内であっても、市区町村によって異なるルールが設けられている場合があります。以前は多くの自治体で「穴あけ」が義務付けられていましたが、現在では安全性を考慮して穴あけ不要とする自治体が増加しています。
また、分別区分についても「不燃ごみ」「資源ごみ」など、自治体によって様々です。このため、引っ越しをした際や処分方法に不安がある場合は、必ずお住まいの自治体のホームページを確認するか、直接問い合わせることが重要です。

【地域別の例】スプレー缶の捨て方

主要な自治体におけるスプレー缶の処分方法を以下の表にまとめました。

自治体 穴あけ 分別
区分
処分方法の詳細
東京都23区 不要 区ごとで異なる

詳細はこちらご覧ください
※ルールは変更される場合があります。最終確認は各自治体HPで行ってください

横浜市 不要 スプレー缶類 週2回収集(「燃やすごみ」の収集日と同じ)
(集積場所のシールなどで確認してください)
1.燃やすごみとは別にして、中身がはっきりと確認できる透明または半透明の袋にまとめて入れてください。
2.火気のない安全な場所で中身を必ず出しきってください。
3.プラスチック製のキャップは外して「プラスチック資源」として出してください。
横浜市ホームページ
横浜市のスプレーの出し方
大阪市 不要 資源ごみ スプレー缶、カセットボンベ類の中身は必ず使いきって、穴をあけずに中身の見える透明または半透明の袋に入れて、空き缶、空きびん、ペットボトル、金属製の生活用品とは別の袋に入れてお出しください。なお、中身のガスを抜く際は、火の気のない風通しの良い屋外で行ってください
大阪市ホームページ
大阪市のスプレーの出し方
名古屋市 不要 発火性危険物 中身を完全に使い切って(缶を振って、中身が空であることを確認して)穴をあけずに、「資源用の指定袋」に入れて可燃ごみの収集日に、可燃ごみとは別にして(少し離して)使い捨てライターなどと同じ「発火性危険物」として、出してください。
名古屋市ホームページ
名古屋市のスプレーの出し方

自分の住んでいる地域の調べ方

お住まいの地域のスプレー缶処分方法を調べる方法は以下の通りです。
まず、市区町村の公式ホームページを確認しましょう。多くの自治体では「ごみの分別」「ごみの出し方」といったページに詳細な情報が掲載されています。また、「ごみ分別辞典」や「ごみ分別アプリ」を提供している自治体も増えており、これらのツールを活用することで簡単に調べることができます。
ホームページで情報が見つからない場合は、自治体の環境課やごみ対策課に直接電話で問い合わせることをおすすめします。また、自治体によっては年に数回配布される「ごみカレンダー」や「ごみ分別ガイド」にも詳しい情報が記載されていますので、これらの資料も確認してみてください。

スプレー缶の具体的な処理方法

スプレー缶を使い切ったことを確認する方法

スプレー缶が完全に使い切られているかを確認するには、以下の方法が有効です。
まず、スプレー缶を軽く振ってみて、内部で液体が動く音がしないことを確認します。次に、ノズルを押しても何も出てこないこと、「シュー」という音がしないことを確認してください。確認の際は、必ず火気がなく、風通しの良い屋外で行ってください。

ガス抜きキャップの利用

中身が残ったスプレー缶は、火災や爆発の原因となるため、廃棄前に必ず中身を排出する必要があります。多くの製品に付属している「ガス抜きキャップ」を安全に活用しましょう。

 

ガス抜きキャップとは
ガス抜きキャップは、廃棄の際に、使用済みの製品に残ったガス等を簡単かつ安全な方法で確実に出しきるためのものです。

 

安全な使用手順(詳細手順については、必ず製品表示に沿ったかたちで行ってください)

1. 中身を完全に使いきる

中身が残っている製品で実施すると、可燃性ガスが大量に出て危険です。

2. 場所の確保

必ず火気がなく、風通しの良い屋外で行ってください。ガスが室内に充満すると非常に危険です。

3. キャップのセット

スプレー缶のボタン部分にガス抜きキャップを正しくセットします。製品によって押し込む、回して固定するなど方法が異なりますので、製品の指示に従ってください。

4. ガスが抜けるまで放置

「シューッ」という噴射音が聞こえなくなり、缶を振っても音がしなくなるまで、完全にガスを排出してください。

5. 自治体のルールに従う

ガスを抜き終えた缶は、お住まいの自治体の分別ルール(多くの場合「穴あけ不要」)に従って廃棄してください。

中身が大量に残っている場合のガス抜き手順

スプレー缶に中身が大量に残っている場合は、以下の手順で安全にガス抜きを行います。
まず、作業を行う場所選びが重要です。必ず屋外の風通しの良い場所で行い、火気から十分に離れた場所を選択してください。ガスコンロやタバコ、車のエンジンなど、着火源となるものが近くにないことを確認します。
次に、製品を使いきって、缶を空にします。一度に大量のガスを放出すると危険ですので、間隔を置きながら少しずつ作業を進めます。噴射音がしなくなるまで、この作業を繰り返します。塗料など周りを汚す恐れのある製品の場合は、スプレー缶のノズル部分を新聞紙やタオルなどで覆い、ガスを少しずつ噴射します。
作業中は必ず換気を心がけ、周囲に人がいないことを確認してから行ってください。また、作業後は使用したタオルや新聞紙も適切に処分することが重要です。
どうしても缶の中身を空にすることができない場合は、製品に表示されているメーカーのお客様相談室や各自治体などへご相談ください。

ガスが出ない、詰まっている場合

スプレー缶のノズルが詰まってガスが出ない場合でも、無理に分解したり穴を開けたりしてはいけません。
各自治体の指導に従って処分するか、発売元や購入店舗に問合せすることをおすすめします。一部の店舗などでは、中身が残っているスプレー缶の回収サービスを提供している場合もあります。

スプレー缶を捨てる際の注意点

中身が入っているスプレー缶は穴をあけない

最も重要な注意点として、中身が残っているスプレー缶には絶対に穴を開けてはいけません。過去には穴あけが推奨されていた時期もありましたが、現在では事故防止の観点から、多くの自治体で中身が残っている缶への穴あけは推奨されておりません。
中身が大量に残った状態で穴を開けると、中身が突出して思わぬ怪我に繋がったり、引火して火災が起きるなどの危険性があります。
中身が残っているスプレー缶の処理について、ご不明点がある場合は、製品に表示されているメーカーのお客様相談室や各自治体などへご相談ください。

中身が入ったままゴミに出さない

中身が入ったままのスプレー缶をごみとして出すことは、収集作業員やごみ処理施設の作業員を危険にさらす行為です。ごみ収集車での圧縮時や焼却炉での処理時に爆発事故が発生する可能性があり、重大な事故につながることがあります。
実際に、中身が残ったスプレー缶が原因でごみ収集車が火災を起こした事例や、ごみ処理施設で爆発事故が発生した事例が報告されています。これらの事故を防ぐためにも、必ず中身を使い切ってから処分することが重要です。

中身を出す際は、換気をし、周りに人がいないことを確認

ガス抜き作業を行う際は、安全な環境づくりが不可欠です。室内での作業は絶対に避け、必ず屋外の風通しの良い場所で行ってください。また、作業前に周囲に人がいないことを確認し、特に子供やペットが近づかないよう注意してください。
作業中は風向きにも注意し、噴射されるガスが自分や他の人に向かわないよう配慮することが重要です。また、作業直後は、ガスが滞留している場合もあることを考え、一定時間その場所に近づかないよう、家族や近隣の方にも声をかけておくことをおすすめします。

「スプレー缶 捨て方」に関するよくある質問

Q.スプレー缶は穴を開ける?開けない?

A.以前は穴を開ける必要があったが、今は必要ない
現在では多くの自治体で穴あけは不要とされています。以前は残留ガスによる事故を防ぐために穴あけが推奨されていましたが、穴あけ作業自体が危険であることが分かり、現在では中身を使い切った上で穴あけ不要で処分する方法が主流となっています。
ただし、自治体によっては現在でも穴あけを求める場合がありますので、必ずお住まいの地域のルールを確認してください。

 

Q.エアゾール缶とスプレー缶の違いは?

A.「エアゾール缶」と「スプレー缶」は基本的に同じもの
エアゾール缶とスプレー缶の呼び方の違いについて混乱される方も多いですが、これらは基本的に同じものを指しています。「エアゾール(製品)」は、ガスの圧力により霧状や泡状に噴射できる製品を指しており、それら製品が「スプレー缶」と一般的に呼ばれています。
処分方法についても、エアゾール缶とスプレー缶で違いはなく、同じルールが適用されますが、細かな処分方法については、各自治体に確認することをおすすめします。

まとめ

スプレー缶を適切に廃棄することは、私たち一人ひとりが安全な社会を維持するために重要な責務です。本記事で解説したポイントをまとめると、最も重要なのは「中身を完全に使い切ること」「お住まいの自治体のルールを確認すること」「安全な環境で作業を行うこと」の3点です。
特に注意すべきは、中身が残ったままでの処分は絶対に行わないこと、穴あけについては現在多くの自治体で不要とされていること、そして自治体によってルールが大きく異なることです。
スプレー缶の処分に関してより詳しい情報や最新のガイドラインについては、一般社団法人日本エアゾール協会のホームページもご参照ください。

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